syrupkun’s diary

おひとりさまなゲイの日常です。

個人的経験の話2

かなり前に書いた、個人的経験の話の続きです。

 

syrupkun.hatenablog.com

 

前回は、高校時代までの事を書きましたが、今回は一人暮らしを始めて、自分がゲイであることを認められるようになった頃の話です。

 

2001年の春、大学進学のため、一人暮らしを始めました。

3月の下旬に引っ越したので、大学が始まるまでの数日間、何もすることがない期間がありました。

ふと思い立って、電車を乗り継いで、新宿二丁目に行ってみました。

当時埼玉に住んでいて、どの路線で行けばいいかもわからず、駅の路線図で確認して、なんとか新宿駅にたどり着いた記憶があります。

今になって思えば、どう歩いたのか分からないのですが、なんとか二丁目にたどり着きました。

田舎者の自分は、二丁目を歩いていれば、ナンパされるのではないかと思っていたのですがw、もちろんそんなことはなく。

日曜の昼下がりだったこともあり、人通りも少なかったのを覚えています。

結局、二丁目の通りをただ歩いて(店に入る勇気はありませんでした)、靖国通り沿いのサカゼンで服を買って(当時は太っていたので大きいサイズの服が欲しかったのでした)、帰りました。

 

二丁目に行こうと思うくらいだったので、男性に興味があることは認識できていました。

それでも自分がゲイであることを認めていませんでした。

 

そんな自分がゲイであることを認められるようになったのは、ネット環境を手に入れたことが大きかったです。

10代で、誰にも干渉されずに好きな時にネットができる状況になれば、エロい情報を検索したくなりますよね。

 

あるとき「ゲイ」というキーワードで検索し、ゲイビデオの通販サイトにたどり着きました。

今みたいにサンプル動画はなく、ただジャケット写真と紹介コメントが見られるだけでした。

いくつかのビデオの中で、一番ゲイっぽいライフセーバーもののビデオが気になり、拡大と書かれた箇所をクリックし、ジャケ写を拡大してみました。

当時はダイアルアップ回線で、最高で56kbppsというスピードしか出なかったので、ジャケ写が全部表示がされるまで、時間がかかりました。

 

上の方から少しずつ表示されていきます。

おかしなもので、その表示を待っている間、「自分はついに一線を超えるんだ」という変な緊張感(もしくは高揚感)がありました。

 

そして、表示が終わりました。

ジャケ写にはマッチョなライセーバーがポーズを決めてこちらを見ていました。

それを見ても、エロを感じるより、「なんかすごい世界だなあ」という感想を持ったのを覚えています。

 

それと同時に、パソコンでゲイサイトを見ている自分を誰かに見られたら、間違いなくゲイだと思われるんだろうなあということも頭に浮かびました。

そして「やはり自分はゲイで間違いないんだろうな」と確信しました。

 

 

ちなみにこの頃、ダイヤルQ2というものがありました。

出会い系の電話版みたいなもので、どういう仕組みか忘れたのですが、ゲイ向けのサービスもあり、一度だけ利用したことがあります。

真夜中に電話がつながった人と他愛もないことを話しました。

なぜかその時、素で話すのが照れくさくて、オネエ言葉で(!)話しました。

(向こうは普通の話し方をする人でした)

後にも先にも、オネエ言葉を使ったのはその時だけです。

 

こんな形で、一人暮らし開始とともに、自分のゲイライフも始まるわけですが、肝心の大学生活に馴染めず、精神的に不安定になったこともあり、積極的にゲイ活動することはありませんでした。

 

自分が出会い系サイトなどを利用するようになるのは、それから2年後の2003年の事です。

 

その話はまた別の機会に。