syrupkun’s diary

おひとりさまなゲイの日常です。

「アイタクテとナリタクテ」「COUPLES 冬のサボテン」

11月2日3日と2日連続で下北沢で演劇を見てきました。

 

 

※ ツイートの文末がですます調とである調になってますが、他意はないです。

 

11月2日はフライングステージ「アイタクテとナリタクテ」

11月3日はアヴァンギャルド×コンプレックス「COUPLES 冬のサボテン」

 

「アイタクテとナリタクテ」の主人公はゲイカップルの父を持つ小学6年生の男子(ノンケ)。舞台は現代。主人公に思いを寄せるゲイの同級生や、人魚姫の役になりたい同級生の男の子が出てきます。

一方で「COUPLES 冬のサボテン」は高校球児の主人公4人(4人ともゲイ)が38歳になるまでの20年間を描いていく作品で、舞台は1975年から1995年まで。登場人物のうち二人は付き合っていて、一人は二丁目の女装子、もう一人は吃音で男性経験をもたないゲイ。

 

「アイタクテとナリタクテ」の主人公は12歳。

「COUPLES 冬のサボテン」の主人公は1995年の時点で38歳なので、現在62歳。

ちょうど50歳離ています。なおかつ自分は37歳なので、ちょうど真ん中の年齢です。

 

「COUPLES 冬のサボテン」では出会いの手段として、雑誌の文通欄に投稿するシーンが出てきます。話が進むにつれ、当初付き合っていた二人は別れ、一人は女性との結婚を選びます。また吃音のゲイはゲイであることを理由に会社から地方への出向を命じられます。

 

「アイタクテとナリタクテ」に出てくる小学生達は、授業でLGBTのことを学んでいます。もちろん周囲の偏見が全くないわけではなくて、人魚姫役に立候補した男の子は周りから中傷され、不登校になってしまいます。また、主人公は家に父親が二人いることを周囲に隠しています。

 

二つの作品を見ながら、LGBTを取り巻く時代の変化と変わっていない部分を考えてしまいました。

 

 小学生の無垢な感情をストレートに描いた「アイタクテとナリタクテ」。

ゲイという言葉ではなくホモという言葉が一般的だったころに、青春のしっぽを引きずりながらも社会で生きていく主人公たちを描く「COUPLES 冬のサボテン」。

どちらも俳優の演技力や演出が素晴らしかったです。

 

 また再演があれば両方とも見に行きたいです。